623 :鬼女の秘密 2017/06/02(金) 23:49:59 ID:PRT
旦那の親族は、義両親世帯と義兄世帯が別々に、同じ市内に住んでいる。
高齢の義父が手術のため入院となり、やはり高齢の義母には家でゆっくりしてもらうことにして
義兄・義兄嫁・旦那・私の4人が交代で病院に顔を出すことになった。

私の当番の日。
仕事を終えて病院に行き、頼まれた買い物を渡し義父と話をしていると
「私子さんに財布を預かってお金を管理して欲しい」と言われた。
なぜ私? 旦那はゆるフワ系なんで避けるのはわかるが、
義兄はしっかり者長男、しかも銀行員。義兄嫁は専業主婦で動きやすい。どちらもまじめ。
そもそも義兄は義両親家の入出金手続を助けたりもしていると聞いている。
「私は構いませんが、義兄さんの方がいいんじゃないですか?」と言うと、
義父は少し考えて「そうだね、そうしようか」と引っ込めた。
解せない感じを持ちつつその日帰宅した。

次の当番の日。
病院に行くと義父が深刻な顔で「聴いてもらいたい話がある」と言うので、ベッドサイドに座る。
「このことはまだ誰にも言わないで欲しいんだ。母さん(義母)にも黙ってて。」
緊張しつつも心の準備をする。
「実は、〇〇(義兄:以下A)に愛人がいるんだ。」 えっ!?
曰く、
・愛人にAとの子が一人いて、認知している。小学生になる女の子
・お金を請求され、内々に自分が用立てようと思っている
・Aは前にも自分の財産から愛人にお金を回しているんじゃないかと思う
・今、愛人と自分が話し合いをしている
・・・ショックだ。Aさんが愛妻家風なのは表の顔だったのか、A息子の妹ってことか、
義母が知ったら心臓が止まってしまうかも・・・脳内がぐるぐるしていると、
624 :鬼女の秘密 2017/06/02(金) 23:50:13 ID:PRT
「これ何?」
義父がドアの方向を指している。目の焦点がふわふわしている。
指す方向には何もなく、様子が変。
何もありません、大丈夫ですと落ち着かせ、話をしていると
『明日家に帰るんだ』(そんなわけない。手術まだだし)
『今朝家で朝ご飯を食べるので帰ろうとしたら』(今は歩けもしないし無理)
などなど、色々おかしい。
あのう、Aさんのことですけど・・『A?近頃見かけないな』(昨日来たばかり)
それでひとしきり話すとうつらうつら眠り始めた。

ナースステーションに聞きに行くと、昨夜あたりから認知症状(=ボケ)が強く手を焼いていると言う。
スタッフの方々すみません。そういえば前回来た時もちょっとおかしなこと言ってたような。

ググってみると、
高齢者が入院すると「せん妄」と言って一時的に認知症みたいになって幻覚が見えたりするって。
あと、自分の財産のことで不安になって周りを疑うのは認知症の症状なんだってね。
夜に義兄家に電話し、状況を伝えた。愛人話を除いて。

義父は先月無事に手術を終えて退院したとたん認知症は引っ込み、好きな物理学の本なんか読んでる。
義兄家もみんな楽しそうで、愛人とか込み入ったことは起きていなさそうなので安心安心。

そもそも義父は義母にうっとおしがられるほどの堅物だし、
ドラマや小説の愛人話にも全く関わらない暮らしぶりなのに
ボケでこんな妄想が成り立つことに驚いたよーー
引用元:http://kohada.open2ch.net/test/read.cgi/kankon/1492506922/
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