482 :鬼女の秘密 2017/06/27(火) 21:46:04 ID:E7Z
私はマグロの血合いを塩焼きにしたのが大好き。
スーパーの鮮魚売り場でマグロのアラを見つけると嬉々として手にするんだけど
このあいだは数パック陳列されていて、どれに血合い部分が多く入ってるか物色していた。
すると70代くらいの品のよさそうなおば様が隣に来て「今日はアラが多いわね」と声を掛けてきた。
「見かけるといつも買ってるんですけど、これくらいあると選べるからいいですね」と応じたら、
「あら、おたくも?」と嬉しそうに言われた。

「うちも茹でて猫ちゃんにあげてるのよ、大好きなの」

え、いや、うちは人間が……とは思ったけどなんとなく言いずらくて「そうですよねー」なんて話をあわせてしまった。
のが間違いだった。

「何匹飼ってるの?」
「あ、い、一匹です」
「何を飼ってるの?」
「ざ、雑種です。茶と白の」
「あら、うちも茶と白よ。(猫の種類)なんだけど」
「ふかふかのやつですよね、かわいいですよね」

飼ってもいないエア飼い猫について語らされることになった。
一応近所をうろついている野良猫を思い浮かべながら答えたけど、
どうやって話を切り上げるか考えている間が勝手に修羅場だった。