708 :鬼女の秘密 2020/01/16(木) 11:54:19 ID:TP6
私はある会社の役職についていた。
ある日上司から呼ばれ、不景気で業務を多少縮小することになったので
私が担当している部署のフルタイムパートの中から2人、リストラ候補を選んでくれと言われた。
まぁ言葉はもっと遠回しで柔らかかったけど。
その日から胃が痛くて痛くて。
20代後半から40代後半まで、色んな年代の人が10人ほどいたが
自分が40代なこともあって、再就職が難しい40代の人はなるべく避けてあげたい。
子供の大学進学費用やマイホームのローンの返済などを背負ってる人も多いし。
20代の子も、シングルマザーで頑張ってる人は残してあげたい。
色んなことを考えると本当に胃が痛くなって、500円玉禿げも出来てしまった。
悩んでいたら上司から「あと一週間以内に決めて」と急かされるし。
とにかく私には荷が重かった。重かったけどやらなければならない。
一人は割と早いうちに決まってた。
Aさんと言うまだ20代の既婚女性.なんだけど、
ずっと体調悪いみたいで休みがちだったし、出社してきても休憩室で休んでることも度々あって
たぶん本人も納得してくれるだろうと思った。
実際話をしたときも、自ら「いい機会だから体調を戻すことに専念します」って言って
私の立場を慮ってくれたりもして。
問題はもう一人を誰にするかだった。
能力はみんな大差ない。色々考えた挙句、決めたのはBさんって人。
Bさんは30代半ばの選択子梨(本人申告)で、Bさんがやってる仕事では必要ないが
ある資格を持ってる人なので、他の人に比べて再就職の道はあるだろうと思った。
又Bさんは自身のご両親と同居しているので、たちまち生活に困ることは無いだろうと言うのも理由のひとつ。
もちろん実際どうなのかは分からないが、そういうところで判断していくしかなかったと思っている。
Bさんに告げた時、理由も聞いてこず、ただ刺すような視線を寄越して一言も話さず部屋を出ていった。
覚悟はしていたけど、その視線が心に突き刺さって入社以来これほどしんどかったことはない。
ふたりに告げて、それから退職日の調整をすることになってたんだが
ふたりとも翌日から出社してこなかった。
まぁ本人たちからすれば、その気持ちは分からなくもない。